Home » ビジネスマン向け » 著作権がある記事のクリッピングサービスは法律に添ったものなのか

新聞記事などのクリッピングサービスはその利便性を認められ、個人だけでなく企業も利用する一大サービスになりました。発生する料金は安くないながらも情報収集やビジネスとしてその地位を確立しつつあります。しかし、販売されている誌面の記事には著作権が発生しており、雑誌のみならず新聞も同様です。果たして新聞記事のクリッピングサービスは安全なものなのでしょうか。
著作権のある新聞などの記事の切り抜き使用には規定が設けられています。まず、著作権の譲渡を目的としないことが大前提です。あくまで情報提供が目的であり、提供された記事を利権目的では使用できません。また、外部には提供しないこともルールとして決められているので注意しましょう。次に記事の切り抜きは一つの記事に対してコピーを20部以内に留めることとされています。コピー流用に関しては新聞の記事使用に関して全て発行元に承諾を得続けるととてつもない量になってしまうため一定条件の元であればいいと包括承認されています。最後に使用する記事は日本複製権センターが関与している刊行物であることも規定されていますが、現在発行、市販されている記事のほとんどがこれに当たるため難しいものではありませんが、そうでないものにはまず著作権が発生しないものもあるので個人での判断は困難になると考えられます。また、クリッピングサービス自体は合法であるとされているため、サービスを受けること自体は合法です。

しかし個人間での記事のやり取りに関して金銭が発生した場合は違法ですので、注意が必要です。権利を守るための法律が関わってくることなので、知らなかった、では済まされないことも多々あります。記事だけでなく情報の使用は注意が必要であることを念頭に置いてビジネスや生活に役立てましょう。